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真野郷土史

浜自治会会長として

32_神田神社の春まつり

「こま」が暴れる奇祭

 当自治会の近隣に、北村・沢村・中村という地域があり、 当地域の浜村と合わせて四ヶ村の氏神を祀った神田神社が あります。 当自治会員183名中60名が氏子です。 かつては会員のほぼ全員が氏子でしたから、 自治会の活動として春まつり(他の年間の祭りにも)に参加していました。 なお、この行事は平成20年度より、 浜会という別の団体が仕事を引き続ぐという形になりました。 新しく自治会員になられた方は神田神社の氏子でないため、 宗教的な要素の強い行事を自治会に残しておくことは、 例え伝統行事とはいえ、 今後活動に支障をきたすと考えたからです。 新しく自治会を立ち上げる地域も大変でしょうが、 旧の住民と新しい住民とが1つの自治会として共存していくのも、 なかなか難しい問題をかかえています。 当自治会では、現時点では新旧の会員から苦情はでていません。 しかし、会員と 非会員の間ではゴミ問題などでトラブルも発生しています。 先を見越して手をうつことも、自治会長(役員)の腕の見せ所 です。 このまつりは5月5日に行われます。 私も何十年かぶりに袴をはきました。 主役は「こま」という子供です。 彼らが御供え物を投げ捨て、供物台をひっくり返します。 「こま」が大暴れするほどその年は豊作だという言い伝えがあります。 いまでは家の前に家紋の入った提灯を出す家も少なくなりました。 ゴールデン・ウィークですから、 たいていの人は休みなのですが、家族と旅行に出かけたり、 その疲れで一日中寝ている人がほとんどのようです。 地域のなかでも、特に沢村の人たちは大変です。 他の村では毎年交替で総代を受け持つのですが、沢村は毎年総代です。 この地域が神田神社を守る中心の村だからそうですが、 それでも仕事の引継ぎなどがうまくいってないのか、 まつりの進行が途中で止まったり、 「こま」がどうしたらよいのか立ち止まるといった状況もみられました。 「岸和田のだんじり」まつりのように全国的に有名であれば、 やりたい人が名をあげるところですが、 ここではできれば役をはずれたいというのが正直なところのようです。
神田神社の春まつり






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